美濃の隠れグルメ 薪火で煮出す伝統湯葉

撮影/Cindy Lee

【◎文/李曉萍 ◎翻訳/有田夏子 ◎撮影/Cindy Lee】

高雄市美濃區の「宋新富豆皮工場」は創業以來60年、薪火の窯と天日干しによる伝統的な湯葉の製法にこだわり、地元美濃で美食の物語を紡いできた。

午前零時、街の人々がまだ寢靜まるころ、宋家の忙しい一日が始まる。薪がぼうぼうと燃える窯の火で、一粒一粒ふっくらとした大豆を煮詰めると、濃厚な香りを放つ豆乳になる。豆乳は専用の管を通って予熱された鋼の型に流し込まれ、格子で仕切られた豆乳の池ができあがる。

撮影/Cindy Lee

撮影/Cindy Lee

宋新富さんは湯葉工場の二代目オーナーだ。工場は創業以來60年、湯葉の伝統制法を守り続けている。宋新富さんにとって最も苦しかったのは、販路開拓のため、嘉義、臺南、高雄、屏東など各地の市場を夫婦で駆け巡ったころだ。天然食品の保存期間は短く、色むらもあるため、さまざまな壁にぶつかったという。

撮影/Cindy Lee

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